野性の動物に肥満がないわけ
スポンサード リンク
地球規模で、肥満と肥満が原因の病気の人が年々増えています。
そして悲しいことに、今後もその数は増えることが予想されています。
では動物はどうでしょうか。
動物に肥満はあるでしょうか?
ペット専用のフィットネスクラブの意味は?
案外シンプルなこのことに気付かない人が、「 自分の食欲 」 を
誤って考えていることは多いもの。
ちょっと一緒に考えてみましょう。
◆ 動物にとっての 「 食べる 」 とは
動物にとって 「 食べる 」 という行為には、「 空腹を満たす 」 という目的
しかありません。
「 あの獲物の方がビタミンBを多く含んでいそうだぞ! 」
とか
「 代謝をアップさせるために
1日2リットルの水をのまなきゃダメなんだ! 」
などと考えて飲食しているわけではありません。
では、彼らに 「 好き・嫌い 」 はあるでしょうか?
彼らに好物を与えると、一心不乱に食べることから、基本的にはヒトと同じように
「 おいしい = 快感 」
として認識されていると考えられています。
従って、ある程度の嗜好はあるのでしょう。
でも、ヒトと動物にはこの 「 食べる 」 に対して、ひとつだけ違いがあります。
これはたったひとつですが、決定的な違いです。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
それは、
動物はどれほどの好物でも 「 満腹 」 を感じたら
その時点で食べる行為を止める
ということです。
ライオンはご存知のように肉食動物ですね。
空腹の時、全身全霊で獲物を追いかけ、何としても捉えようと必死になります。
でも、ひとたび空腹が満たされれば、別の獲物が近づいて来ても、襲いかかって
更に食べようとしたりはしないのです。
また、一部に例外の動物は存在しますが、基本的に動物はヒトのように
「 余分な食べ物を貯えておき、後で食べる 」
という行為もありません。
野性に生きる動物とは、その時その時の 「 食欲 」 という本能に従って
生命維持を図る生き物なのです。
◆ 動物にとっての 「ベストな食べ方 」 とは?
動物には、過食症、拒食症という摂食障害はありません。
アフリカの大地に、
身動きが取れないほどの肥満のライオン
太りそうだから、と獲物をガマンする拒食症のあるバッファロー
などという話しは聞いたことがありません。
これはつまり、本能に従ったこうした食べ方が
彼らにとっての 「 ベストな食べ方 」 だという証拠なのです。
先に、「 食べ物を貯える行為をする動物は例外 」 といいましたが、
他の動物と比較し、やや脳の発達がみられる猿たちがそうした動物に該当します。
そんな彼らに好物の果物を与えた実験があります。
この時、実験の猿たちはその好物を
A. 見向きもしない
と
B. 自分のテリトリーに持って行き、空腹時に食べた
に大別されたといいます。
猿でも、「 ふー。もうお腹いっぱいだ〜!」 と思えば、それ以上無理に
食べたりしないというのです。
ところが、ヒトの場合は他のどの生物よりも
極端に発達した前頭葉が、本能をコントロールしてしまいます。
お腹いっぱい! と感じても、
「 せっかくの機会だから食べておこう 」 とか
「 珍しいモノだからもっと食べたい 」 とか
「 モトをとるために、料金以上にたべなきゃ損 」 とか
いろいろな動機・理由を探しては本能に逆らって 「 食べる 」 のです。
◆ ヒト化している?ペットと動物園の動物たち
但し、ヒトの元で暮らすペットや動物園の動物は野生動物とは違います。
ペット専用のフィットネスクラブが存在するのも、
動物園に獣医さんが定期的に訪れるのも
こうした動物たちに、肥満や糖尿などの病気が多く見られるからなのです。
これが何を意味するかは、
もう想像ができるのではないでしょうか。
野生の動物達には見られないこうした病気は、彼ら本来の
“ 本能を無視した食事情 ” が大きな原因だといわれています。
運動量の違い、ヒトのいる環境で生きるストレス ・・・ なども勿論影響しているでしょう。
けれども、それを差し引いて考えても
野性の“ 自然な環境 ” とは全く異なる食事情の影響の大きさは、
ヒトと同じ病気を起こすほどに深刻なのです。
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
ヒトは地球上最も “ 高等な動物 ” と言われているはず。
なのに、野生の動物に劣るこの 「 食べる行為 」。
しかも、それによって肥満や他のいろいろな病気を併発して、
それに悩む人は増え続けています。
本能とは、
「 決して無視してはいけない生命維持の根幹 」
だということを、野性の動物に学ぶべきかもしれません。