冬季うつ病(季節性情動障害)
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ここ20年ほどの間、
「 冬になると気分が落ち込み自宅にこもる 」
「 寒い季節になると無性に食べたくなる 」
という寒い季節になると " いつもと違う自分 "
を感じる人が増えているといいます。
寒い冬に多いこうした症状を
「 季節性情動障害 」 といいます。
ダイエットしたいのにやる気が起きない ・・・
冬のうちにダイエットをスタートしたいのに
食べずにはいられない ・・・
単なる " 気のせい " と見過ごされるケースも多い
こんな症状を有する病気のひとつを取り上げます。
◆ 季節性情動障害 ( =SAD ) とは
「 季節性気分障害 」 「 季節性感情障害 」 ともいわれています。
別名を 「 冬季うつ 」 とも呼び、
一般的に10月ごろからうつ症状が現われ、
2月下旬ごろから3月ごろになると症状が改善します。
けれども、それ以外の季節では
特に症状が出ない場合が多いといいます。
1980年代、アメリカの研究者が正式に
この症状を " 病気 " と発表しました。
日照時間の少ない緯度の高い北欧の人に
とても多い症状で、国レベルでの対策が
取られているほどです。
日本でも、暖かい地方の人に比べ、寒い地方に多く見られる
傾向があり、オフィシャルな統計ではないものの
患者数は10人に1人
という数字がレポートされているそうです。
男女の罹患率は、
1 : 4 の割合で女性の疾患者が圧倒的に多いといわれています。
◆ 「冬季うつ」 の原因は?
現在、主な原因のひとつには、日照時間とホルモン分泌の関係
が挙げられています。
この2つの因果関係には、まだ研究の余地があるようですが、
日照時間が少ないことによる
・ ホルモン ( メラトニン・セロトニン ) 分泌異常
・ 体温リズムの変調
というのが " うつ状態 " を引き起こす要因に
なっているということがある程度わかっています。
セロトニンは、神経伝達物質のひとつでメラトニンを合成します。
また、このメラトニンは、
脳内の松果体といわれる部分によって分泌され、
夜間に多くなり、睡眠を促す作用を持つものです。
夏よりも秋、冬に多く分泌されています。
◆ こんな症状は要チェック
以下のような症状が一般的にみられる 「 冬季うつ 」 の症状です。
秋・冬になると、
・ 長い睡眠時間が常に必要
・ やる気が起きない
・ 充分寝ても日中眠くて仕方が無い
・ 甘いものや炭水化物をたくさん食べたくなる
・ 常に無気力感・焦燥感・不安感 がつきまとう
・ 夕方ごろから心にネガティブな変化が起こる
・ 人に会いたくない
人間も動物の一種です。
厳しい冬という季節に備えて、栄養の確保が必要になり、
体は休息を求めるようになるものです。
ですので、寒い季節の多少の生理的変化は
誰にでも起こります。
但し、
・ 自分でもおかしいと感じるほどの変化
・ 精神的苦痛を伴う
・ 特に理由(ストレス、多忙、金銭とラブブルなど)
が無いのに無気力状態が続くような場合は、「冬季うつ」 を疑って
ガマンせずに、精神科あるいは心療内科で診てもらうことが大切です。
◆ 治療について
有効だと言われている治療法に 「 高照度光療法 」 というものがあります。
1日1〜2時間程度、
強い光(2,000〜3,500ルクス程度)を浴び
ホルモン分泌や体温リズムを整えるのです。
この療法で70%以上の人に、何らかの改善がみられるといいますので
効果の高い治療法といえるでしょう。
光療法で改善が見られない場合には、抗うつ薬または抗不安薬を使用する
「 薬物療法 」 もとられます。
他に、日常的にできる治療や予防として、
「 太陽の光を浴びる 」 というものがあります。
1日ほんの10分程度でも、
体内リズムを整えることに影響を与えます。
簡単ですので是非取り入れてみて下さい。
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
週末や休日でも
その日を気分よく、いつも通りのリズムで過ごすために
窓を開けて自然の光に当たりましょう。
光は 「 眼 」 から入り、脳に伝わり覚醒の作用と
生活リズムを整えます。
寒い冬はわざわざ外出をしなくても
これで充分ですよ!
理想は、「午前10時までに陽に当たる」 です。
体内リズムが正しく稼動するには、このあたりの
時間までに浴びておくのがいいのです。