「 食 」 から派生するもの -2-
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食の機能のひとつ 「 栄養 」 については、先に ( 「 食 」 から派生するもの )
述べた通りです。
ここでは、食のもう一つの機能 「 味わい 」 について考えてみましょう。
私たちは食べ物に対し、誰もが
「 口の中で溶ける
まったりとしたムースだったなあ〜 」
とか
「 プチプチとした感覚が新鮮な
新しいお菓子だよっ! 」
という表現をして食を楽しんでいますが、
このことにはどんな意味があるのでしょうか。
◆ 「 味わい 」 とは
「 味わい 」 と一口にいいますが、実はこの感覚にはとても複雑な要素が
いろいろと絡み合って形成されています。
心地よい場所か、同席の相手の好き・嫌い、という
物理的要素
ストレスやイライラがあるかないか、という
心理的要素
そして、
食べ物そのものに対する
甘い・辛い、熱い・冷たい、固い・柔らかい、という
感覚的要素
大まかにはこのような情報が統合され、分析されて
私たちは食べ物を味わいます。
◆ 「 味わい 」 の目的
私たちが食事をする一番の目的は、
味わうことではなく、空腹を満たすというところにあります。
血液中にブドウ糖が少なくなると、脳から 「 カロリーを補給しなさい 」
という指令が下され、私たちは空腹を感じるようにできています。
そこで空腹を満たそうと、食べ物を口にするわけですが、
人間は、他のどの動物よりも脳が発達した生き物。
だから、
「 単に、食べ物でお腹を満たす 」
という行為は、必要最低限の要求が満たされるに過ぎず、
更なる満足感を得る事が難しい… という欠点が含まれます。
それで、もっと満足度を上げようとして
“ いかにおいしいのか ”
という味わう能力を猛烈に発揮し出すのです。
◆ なぜ “ おいしい ” の?
食べ物を口にした時、
「 味わい 」 が良ければ良いほど、
「 これはおいしい 」 と実感するほど、
私たちは喜びを感じますね。
これはヒトが
おいしい = 快感
と認識しているに他なりません。
本能のひとつなのです。
そして、その 「 快感 」 を期待し、もっと多く得ようと
脳内のドーパミンという物質の分泌は活発になっていきます。
これは、気の遠くなるような長い間の “ ヒトと飢餓の戦い ” のために備わった、
「 食べることが可能な時に、
たくさん食べておくように 」
という、食欲促進のための大切なシステムでした。
そうでなければ命にかかわってしまうからです。
つまり、おいしいという快感は、
体に欠乏している栄養やカロリー源を補給させるための生理作用として
DNAに組み込まれた生命維持の機能なのです。
だだ、これが現在の食環境では、逆にやっかいな機能になっています。
そうです。
だれもが罪悪感を抱く
「 食べ過ぎ 」 という現象を起こしてしまう原因になっているからなのです。
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悲しいことですが、
「 おいしさ 」 が食べ過ぎの原因になるのは誰もが認めることですね。
そこで、
「 おいしいと感じないモノ 」 についてはヒトはどう反応するのか、
「 おいしさ 」 とは何をもとにヒトは判断するのか、
について、 「 食 」 から派生するもの -3- に続きます。