香りの効用1

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手軽な " 癒し " で人気のアロマセラピーやお香。

でも、" 日常生活にある香り " からも、


リラックスしたり、
昔の思い出が浮かんだり
ある感情が沸き起こったり…


ということを私たちは体験しています。


ダイエットに " 香り " を利用する、などということも
研究されるようになっています。


◆ 香りを感じる経路


香りは物質です。 

まずその小さな粒子が鼻腔の嗅上皮という粘膜から入り込みます。

そこで匂いを感じる " 嗅細胞 " が刺激され、その粒子が嗅覚神経を通して
脳中枢に伝えられます。

この感覚が " 嗅覚 " です。


更に大脳皮質にも伝えられ、この時「何の匂いか」が判断されるというわけです。


◆ 「 いい香り 」 と 「 悪い臭い 」 の基準とは?


ところで、私たちが感じる 「 快適な香り 」 と 「 不快な臭い 」 には
どんな違いがあるのでしょうか。


人間の嗅覚機能には、


・ 気温、湿度、(粒子の)濃度によって感じ方が左右される
・ 一番最初に嗅いだ匂いを最も強く感じる
・ 長時間嗅いだ匂いには鈍感になる
・ 香りに対する嗜好反応には個人差がある


という特徴があります。


これには、" 匂いの嗜好 " に対する機能も含みますので、
このことを意識すると、香水や芳香剤の選び方・使い方が上手になります。

それとは別に、" 生命維持 " に対する機能も備わっています。


刺激臭や腐敗臭などの " イヤな臭い " に対して思わず息を止めてしまう、
というのはその反応のひとつ。


これは、

「この臭いは何かおかしい」

「これは、体に悪い臭いのようだ」

と判断した私たちの一種の " 自己防衛反応 " です。


一方、" いい香り " と判断された粒子に対しては、
「 もっと体内に取り込もう 」 とするために、無意識に深呼吸などをする
という反応が起こります。


そしてこれが自律神経を安定させ、血圧を下げリラックスさせる要因になるのです。

こうした作用を応用したものが 「 アロマセラピー 」 となって広まり
特に女性の間で人気が高まっています。


◆ 「 いい香り 」 と 「 体にいい 」 は同じじゃない?


でも、この 「 いい香り 」 が 「 体にいい 」 とは限らない場合があるのです。


これは、例えば、香水や化粧品の香りに


頭痛
吐き気
イライラ感
息苦しさ


などを感じることでわかります。

気に入っている香りのアロマやお香でもさえも、このようなことが起こる
場合は、もちろんあります。

これは、その香りの粒子が自分の体には合わない、もっと言えば
" 体に有害 " 、すなわち 体が拒否反応を起こしてるということなのです。


「 香り 」 と一口にいってもその質はいろいろです。


多くは、化学的に作られた合成香です。

ただ、合成であっても精製が行き届いた純度の高い " 質の良いもの " ならば
問題を起こす可能性は低くなります。


逆に、" 天然香だからいい " とも一概には言えません。 
この場合も、もともとの素材の質が関係しているからです。


例えば、ポプリと呼ばれるものに使用されている植物の多くには、
防カビ、発色剤、乾燥剤などのたくさんの化学薬品が利用されています。


天然の持つその香りと共に、そうした薬品も体内に取り込んでしまう結果
になるのですが、多くの人は、

「 天然だから安全 」 

という先入観で、そのことになかなか気付きません。


香りというのは目には見えないものの " 物質 " であり、
鼻から体内に入って血流に乗り、全身を巡って 「 体に影響を及ぼすもの 」
だということを考えれば、香りには注意が必要だということがわかります。


また、香りの入り口 「 嗅上皮という粘膜 」 と香りを判断する 「 大脳皮質 」 は、
" ほぼ直結 " といっていいほどの距離関係にあります。


香りが脳や体に与える影響は、想像以上にダイレクトで大きいもの、
ということを意識した香り選びが大切なのです。

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良くも悪くも、香りは体に影響を与えるもの。

良質で、自分に合った香りでなければ、とても " セラピー " などに
なりそうもありません。

加えて、香りは 「 周囲にも影響を与える 」 ということを念頭に置いて
楽しみたいものですね。




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