"壊れた" こどもの食事 〜味覚編〜
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子供の食生活の乱れは、もう随分昔から指摘されていることです。
近年 「 食育 」 ということがさかんに言われるようになり、
社会全体が 「 食を見直そう 」 という風潮にはなっています。
それでも、まだまだ理想には遠く、
朝食を食べない
ペットボトルジュースが " 水代わり "
好き嫌いが激しい...
などの問題が、彼らの体を蝕み続けています。
「 今の子供の食事 」 がどのような状況なのかを追ってみました。
◆ 味覚が決める " 好きなメニュー "
大人と比較して、子供の味覚は " 甘いもの " を好むようになっています。
これは、大人とは比べ物にならない位の成長に " 莫大な糖質 " が必要なため、
" 生き物としての本能 " がそうさせています。
その証拠に、大人になると味覚は徐々に変化し、いろいろな味のものが
食べられるようになっていきます。
自分の子供時代を振り返ってみればわかります。
味付けは、甘めが大好き
苦味、酸味は嫌いだった ...
という人がほとんどでしょう。 でも、大人になるにつれて
「 たれ味 」 → 「 しお味」
「 ケチャップ味 」 → 「 ポン酢味 」
などのように、嗜好に幅や変化がみられるようになったはずです。
◆ 親も本人も気付いていない 「 偏食 」
食事は、子供のためを思って作られるわけですから、家庭の食卓にのぼる
メニューは、どうしても子供が好きなものが中心になるでしょう。
彼らが好む味のメニューと言えば、
ハンバーグ
カレーライス
スパゲティ
グラタン
チャーハン
焼肉
など、言わずと知れた 「 高脂肪、高カロリー 」 なもの。
「 好き嫌い 」 と同時に、ここにも問題は大ありです。
当然ですが、こうしたメニューは 「 はじめから彼らの好きなもの 」
なわけですから、" お代わり " をする位たくさん食べてくれるはずです。
でも、これを母親たちが
「 自分の子供は、好き嫌いが無くなんでも食べてくれるの! 」
と自慢げに話すというのです。
インスタントラーメンやコンビニ菓子を食事代わりにすることだけが、
偏食とは言いません。
こうした 「 好きなものしか食べない 」 というのも、立派な偏食なのです。
代わりに、ビタミンやミネラルなどが豊富な海草、小骨のある焼き魚に
対する反応はといえば、
「 わかめは、ヌルヌルしてるから嫌い 」
「 魚は骨を取り除けないし、生臭いから食べられない 」
と敬遠する子供は、特に都会に顕著だといわれています。
給食に出された " ひじき " を 「 何かいっぱい虫が入っている!」といって、
クラス全体が騒然となった小学校の話などは、まさに 「 偏食の極致 」 と言える
のではないでしょうか。
◆ 「 食育 」 よりもまず 「 味育 」
味覚の発達は、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるころからもう始まっています。
特に冒頭の 「 甘味 」 は、成長のエネルギーに必要ですから、最も発達します。
次いで、旨味 (アミノ酸) や塩味 (ナトリウム) という味覚についても、
生きる上で必要な栄養の獲得ために、甘味と合わせて先に発達するのです。
こうした味覚は、赤ちゃんが生まれて最初に口にする母乳 (或いはミルク)
の影響を受けながら、更に発達していきます。
一方の 「 苦味・酸味 」 というものは、ヒトの本能としては好まない味です。
すべて、経験によって訓練され、時間をかけて発達していくものです。
ですから、こうした味への経験が無ければ、「好き」 になりようがないのです。
その意味で、「 好きなものだけを与える 」 のではなく、味の経験をしてもらうためにも、
ある程度の年齢になった時からバラエティに富んだ食材を食卓にのせることが、
" 偏食を無くす " ことの第一歩になるのです。
ただし、子供が 「 好き 」 と感じるには、単に " 味付け" が良ければいいというわけでは
ありません。
食材の盛り付け方、固さ、香り、温度、食卓の雰囲気、本人の精神状態 / 健康状態 など
あらゆる要因が影響することを念頭におくことが大切です。
「 食育 」 は確かに大事ですが、まずは、
味を知ってもらう → 味に慣れてもらう
ということから始めるのが 「 偏食改善への近道 」 と言えそうです。
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偏食を無くす、と言っても " 無理に食べさせる " というのでは逆効果ですね。
焦らず気長に行うことが秘訣でしょう。
苦手な食材を小さく切って他のものと混ぜる、という工夫も必要かもしれませんが、
「 これはおいしいね〜 」 「 体の○○○○にイイんだよ〜」 などという会話もおりまぜ、
楽しく食べる環境作りにも気を配る事を忘れないで下さい。