"おいしさ" がヒトを生かす?!
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「どうしてこう食欲があるんだろ〜」
ダイエットをしたいのに、おいしそうな食べ物を目の前に、
つぶやきたくなるこの言葉。
私たちに食欲がある理由
甘いものが好きな理由…
あまりにも当たり前すぎて疑問にも思わないこの " 不思議 " について考えてみました。
◆ 「 食べる 」 ことは 「 生きる 」 こと
人間に限らず、生物はどんなに原始的に見えるのでも、
「 食べる 」 ことで栄養を取り入れ、生命を維持しています。
約38.5億年前が生物の起源といわれていますが、それから
長い時間をかけて進化や分裂を繰り返しながら、その中で子孫を残してきました。
でも 「 生 」 なくして、子孫繁栄はあり得ません。
その 「 生 」 を支える 「 食べる 」 という行為。
これこそが、生きようとする生物の本質で " 本能 " といわれる無意識の欲求なのです。
◆ 食べ物の好き・キライとは
ヒトも動物も、" まずいもの " より " おいしいもの" 、
そして、" 栄養がないもの " より " 栄養のあるもの " を好みます。
生物が特定の栄養成分を好む理由は、
そうした栄養が、脳内に快感物質と呼ばれるドーパミンやベータエンドルフィンを
分泌させて、生物に 「 快感 」 をもたらすため、と言われています。
更には、この 「 快感 」 が大脳皮質に伝わって
" おいしい " とか " うれしい " という感覚が生まれる、ということがわかっています。
これが " おいしいもの " を食べた時の生物としての反応というわけです。
一方、" おいしくないもの " を摂取した場合にはどんな反応が見られるのでしょう。
先の 「 脳内の快感物質 」 や 「 大脳皮質がもたらす感情 」 との
関係性を把握するために、大脳を切除したラットの実験結果がよく知られています。
この大脳の無いラットでは、
砂糖水を与えると → 飲もうとする
苦い味の水を与えると → 拒絶する
という結果になります。
これと同じことは、生まれつき脳の無いヒトの子供にも
見られることがわかっています。
このことから、 " おいしいもの " を摂取するという行為には
脳内分泌物や大脳皮質からの感情とは別の 「 おいしいものを求める反射 」
が存在することが判明しました。
つまり " おいしいもの " に出会うと、条件反射のように
ヒトも動物も 「 食べよう 」 というアクションを起こすということです。
◆ " おいしさ " と栄養の関係って?
不思議なことに、" おいしい " と感じる食べ物は、
栄養に富み、カロリーもしっかり備わってます。
ステーキ、うな重、プリン、アイスクリーム...
こうした食べ物は総じて、栄養価が高くいかにも
「 私の好物ベスト10 」 などにランクインしそうなものばかりです。
アレルギーのある方は別にして、
食べてしまうと 「あ.. また食べちゃった〜」 という
罪悪感を抱くメニューの代表といったところでしょうか。
でも、こうした栄養価の高いものを " おいしい " と感じることは、
厳しい環境を生き抜き、子孫を繁栄させるためには必要な機能でした。
もちろん、大昔は栄養事情も今とは比較にならないほど貧しく、
プリンや うな重はありませんから、それに代わる " 当時のおいしいもの "
をしっかりと摂取しなければならなかったはずです。
そうでなければ、すぐに生命の危機におびやかされるからです。
栄養価の乏しいものを食べても、快感物質は分泌されず、
大脳も " 嬉しい " とは感じず満たされない感じがするのは、
体からの
「 それではダメだ。栄養とカロリーのあるものを摂りなさい 」
というメッセージなのです。
生存のために、子孫を残すために、生物は長い進化の過程の中で
「 食べ物から体に必要な栄養とカロリーを得る 」
という手段を身に付けてきたということです。
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おいしいものを食べて喜びを感じる、というのは
生きる上で必要不可欠な能力なのですね。
食べる量を減らす、あるいは 食べない ダイエットが長続きしないのはもちろん、
危険ですらあるというのは当然のことなのです。