今どきの卵事情

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"卵" というのはあらゆる食べ物の中でも、
とても利用頻度の高いものの1つです。


ケーキ、アイスクリーム などのお菓子
ハム、ソーセージ などの加工食肉
スパゲティ、パン などの麺類



厳しいベジタリアンやビーガンなどでない限り、
ほとんどの人は、毎日卵1個分に相当する程度の量は
摂取しているといえるでしょう。



◆ 卵の生産事情


日本における卵の自給率は、限りなく100%に近いため、
価格の変動もあまりなく、消費者にとってはいつでも安心して購入できる食品です。


でも、"いつでも安定した供給" のためには、安定した鶏の飼育が必要です。


その "安定飼育" のために、
ホルモン剤、化学肥料、抗生物質 などの薬品が使用されているケースは
まだまだ多いのが現状です。


近年、アレルギーを持つ方やコレステロール値が高い方から
敬遠される卵ですが、実はこうした " 添加薬品 " の心配もあるのです。


◆ 栄養強化卵


一般的な卵とは別に、カルシウム、鉄分、ビタミンA、D、E などの
栄養が添加された「 栄養強化卵 」 も今では珍しくありません。


でも、こうした卵を産む鶏に与えられる飼料には、
石油などが原料の " 化学的に合成した栄養添加物 " が含まれるケースが多いのです。 
天然成分を使用しないのは、そうした合成添加物の方が、低コストで大量に生産できる
からです。


天然成分の場合、その製法の手間と原材料の関係で
どうしてもコストが高く、大量生産とはいきません。


一概に、


 「 天然 = 良い 」  「 合成 = 悪い 」 


とは言い切れませんが、化学合成製品の場合、
その " 精製度 " が品質の良し悪しを決定します。


安定飼育のための様々な "薬品 " に加え、" 合成化学栄養 " の添加 ....


栄養強化卵は、そうではない普通の卵に比べ、
より信頼のおける製品の選択が必要なのです。



◆ 「 液卵 」 と 「 ロングエッグ 」


業務用には、あらかじめ殻を割り中身だけを取り出した " 液卵 " といわれるものが
多く使われます。  これには、割卵や殻の処理などの手間を省けるというメリットがあります。


マヨネーズやパン、洋菓子工場が主な納入先です。


また、どこを切っても断面が均一になるという " ロングエッグ " という製品も
ピザ屋やラーメン店で使われることがあるようです。


「 ロングエッグ 」
http://homepage3.nifty.com/takakis2/longegg.htm



どちらにしても、卵の加工品です。

殺菌や保存の観点から、さまざまな薬品が利用されていることは
想像に難くないといえるでしょう。



◆ 鶏の生態


これほど身近な食材ですが、鶏の生態についてはあまり知られていません。


実は、鶏というのはとても知能が高い家畜だというのです。

好奇心が旺盛で、鶏同士コミュニケーションをし、家族や仲間を愛し、
それぞれに性格を持ち合わせているといいます。


原因と結果について理解する能力も備えていて、
物を隠してもそれが実在していると判断できることから
鶏には、" 小さい人間の子供ほどの知能 " があることが
研究によってわかっています。


また " 数羽の権力ある鶏 " と " その他 " に代表する階級が存在し、
それぞれ自分がどの位置に存在するのかを知っているといいます。 


そして、50〜100羽程度までは 「 どの鶏がどの階級か 」
ということを把握するというのですから、その認識力に驚かされます。


鶏には、「 つつき 」 といわれる習性がありますが、
これは鶏社会の階級を表し、秩序を保つためにあるということです。



◆ " ストレス鶏 " の産む卵


コストの面からも " 放し飼い鶏 " というのはまだ少なく
ほとんどは鶏舎で飼育されています。


鶏卵用の鶏は、狭いケージの中でひたすら卵を産む生活を強いられ、
役目を終えると加工用の鶏肉 或いは ペットフードに姿を変えてきます。


こうした生活環境での鶏は、その階級秩序も失われるため
ストレスを抱え、病気になりやすく、他の鶏への攻撃性が高くなります。


過密な飼育環境と鶏の習性管理には、普通 (前述の)薬品が利用されます。


自給率と価格の安定はこうして図られている、というわけです。


その代わり私たちは、不健康で安全性に疑問があるような鶏から産まれた卵を
口にする結果になっています。


鶏に与えられたさまざまな薬品は、巡りめぐって最終的には
私たちの体内に摂り込まれるのです。


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卵はとても身近で汎用性の高い食品です。


最近では、「 卵アレルギー 」 も卵そのもの、というよりは
鶏に添加される化学薬品が原因ではないかとも言われています。


こうした利用頻度の高い日常食品は、多少値が張っても


「 安心できる生産者から購入する 」


という意識が必要な時代になっているのではないでしょうか。




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