"主食" という概念

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私たち日本人は「食事」といえば、


" 主食とおかず(副食)のセット "


という風に考えます。


主食のない食事、などというのは考えられないというのが
一般的な日本人の感覚でしょう。


◆ 世界の主食


世界の三大穀物といわれるものは、


小麦、 とうもろこし、 そして  米  です。


主に、

小麦は、ヨーロッパ
とうもろこしは、中央アフリカや中南米
米は、アジア


で消費されています。


こうした消費の背景には、その地域で生育する穀物の種類と、
それに基づいたそれぞれの地域の長い食文化が密接に関わっています。


◆ 日本は "主食" 大国

"ご飯" と言えば、私たち日本人にとっての主食です。


これは、ほぼ100%に近い日本人の認識といえるでしょう。


でも世界的に見ると、「 主食という概念 」 を持つ国は意外なことに
少数派だという事がわかります。


しかも、「 主食といえば○○○! 」 というように
主食を "ある特定のモノ" と認識する国はもっと少ないのです。


そういう意味で、

日本はとても珍しい " 主食の認識が一致した国 "

といえるのです。


また、食事に対して 「 主食と副食 (おかず) 」 という認識を持つのは、
主にお米を主食とする国だけです。


これは、洋食のレストランでステーキやお魚グリルを
" メイン " と呼ぶ事からもわかります。 

お米を主食としない国での "メイン" は、
私たち日本の食卓でいうところの副食にあたるわけです。




◆ 世界の食卓

では、世界の人々の "主食に該当するもの" にはどのようなものがあるのでしょうか。


< ヨーロッパ >

主食という概念はあまりありません。
これは、ヨーロッパという地域が厳しい気候・風土のせいで
作物を安定的に生産することができず、そのため、主食や副食の
区別をしない食事を行ってきたことに由来します。


パンやジャガイモは比較的よく口にしますが、"主食"という認識はありません。


また、スペインではお米、イタリアではパスタがよく摂られますが、
それぞれパエリア、ラザニアといった形で魚介類やお肉と共に
調理されたものが食されます。


< 北米 >

建国して歴史が浅く、さまざまな民族で成り立つこの国には
決まった食事のスタイルはありません。 ただ、ルーツに
ヨーロッパの人々が多い為、パンやジャガイモは比較的よく
摂られています。


健康を考え、朝食にはシリアルやオートミールという家も多く、
朝食以外の食事では、主食に該当するものが無い場合も珍しくありません。


< アフリカ >

国によってかなり異なりますが、とうもろこし、根菜類の粉を
練ったもの、発酵させたものなどがよく食されます。 
他に、雑穀類を食する国も多く、これを肉や野菜と共に食卓にのせます。

< アジア >

米を主食にする国が多く存在し、「主食と副食」という考え方が
発達しています。 日本同様、韓国も米を主食にしますが、
麺の場合もあるようです。


中国でも米を食しますが、「炊く」以上にお粥にしたり炒めて食する
場合も多く、その量は比較的少ない傾向にあります。また、麺の歴史は長く、
主食として位置付けられています。


◆ 食事の基本形態

こうしてみると、「 主食という概念 」 の有無にかかわらず、
世界のあらゆる人々は "主食に該当するモノ" を食卓に乗せていることが
わかります。

気候条件が非常に厳しい地域 (北極圏など) に一部例外はありますが、
多くの人々が長い間


「 主食に該当するもの + 肉・魚・野菜・スープなどの副食 」


というかたちで食卓を彩ってきた事がわかります。



科学の発達も情報量も格段に少ない昔の人々が、
いちいちビタミンやミネラル、たんぱく質や脂肪の量や働きを考えて
食事をしていたとは到底考えられません。


それでもいくつもの危機を乗り越え、
今ほどのアレルギーや摂食障害に悩む人々もなく
人類はこんなにも繁栄してきたのです。


「 主食に該当するもの + 肉・魚・野菜・スープなどの副食 」

というスタイルこそ、人間が健やかに生きるための "相応しい食事" として
私たちが自然に身に付けた最高の組み合わせ、と言えるのではないでしょうか。


◆ 食事の基本形態に学ぶこと


この基本の食事から学ぶことはたくさんあります。


栄養学など何もない時代から自然に身に付いた食事のスタイル。
そうしたスタイルは "必要だから" 身に付いたと言えないでしょうか。


米、小麦など主食の成分は主に糖質ですが、
私たちの活動エネルギーになりやすく燃料として体に必要だから
「 主に 」 食べるようになった...


肉、魚、野菜などは、エネルギー源ではなく、
それぞれタンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素として
適量あればよいから、「 副次的に 」 食べるようになった...


これこそが私たちが手本にし、見直さなければならない 食の基本/食の原点
なのではないでしょうか。


でも私たちの食事は、この "基本" から大きく外れようとしています。
そして、これほどまでに蔓延する肥満や糖尿病にかつてないほど悩まされています。


このすべてが 「 誤った食生活が原因 」 だと断言はできませんが、
全くの見当違い、と言えるほど食に対する危機感を持たない人もいないと思います。


昔に学ぶ、基本に戻る…


食に対しても、こんな姿勢は必要ではないでしょうか。
そして、日本食の良さを感じてみるのもよいかもしれません。



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