糖をもって糖で制す糖尿病!1
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今や、子供にも広がりをみせる糖尿病。
日本では2005年時点で、
約700万人の患者 及び ほぼ同数の予備軍の存在が推定されています。
(* 参照:ウィキペディアフリー百貨辞典)
研究が進み、いろいろなことが分かってきてはいますが
それでも糖尿病患者数に減少の兆しはみられません。
なぜ患者数は減らないのでしょうか
本当の原因はどこにあるのでしょうか….
糖尿病は、そのメカニズムによりいくつかのタイプに分けられますが、
ここでは『 2型糖尿病 』といわれる日本で最も多いこのタイプに
ついて調べてみることにしました。
◆ 『2型糖尿病』 とは
1型糖尿病が、主に自己免疫の異常や、すい臓など器質的な欠陥が原因
なのに対し、
2型糖尿病は、体にとって好ましくない生活習慣の積み重ねが大きく
関与しているといわれていています。
日本の糖尿病の95%はこのタイプです。
糖尿病とは、
インスリンというホルモン分泌の不足が原因で、
血液中のブドウ糖が体のために利用されないまま、
血糖値が高くなっている状態
をいいます。
血糖値というのは、常に一定値でなければならないものです。
ですから、食後に上がった血糖値を下げるために、すい臓がインスリン
というホルモンを分泌し、肝臓や筋肉に蓄積するように指示を出すのです。
このとき、ブドウ糖はグリコーゲンに変わります。
そして食事後数時間が経ち、血糖値が低くなったところで、
再び、すい臓からは別のグルカゴンというホルモンが分泌され、
蓄積していたグリコーゲンをブドウ糖に変えて血糖値を上げる….
このように私たちの体というのは、私たちの意思とは関係なく
自らが自然にベストな状態でいられるように調整してくれるのです。
ところが、糖尿病というのは、こうした一連の作業が体内で上手にできません。
本来ブドウ糖というのは、エネルギー源として片っ端から利用されるべき
"人間にとっての燃料のようなもの" です。
それが体内にうまく取り込まれず、有効に利用されないのだとしたら、
体にとってはもちろんのこと、脳にとっても大変なダメージになることは
容易に想像できることです。
ブドウ糖は脳にとっての唯一の栄養源だからです。
この脳へのエネルギー不足が招く弊害が、全身にも及んでしまった結果が
さまざまな "合併症" であるということは皆さんもご存知の通りです。
◆ 糖尿病とその合併症
糖尿病は、それ自体が死に直結するというわけではありませんが、
この病気によって引き起こされる "合併症" といわれる方に問題があるのです。
合併症は3つに大別されていて、主な症状は以下のようなものです。
【糖尿病神経障害】
主に「自律神経障害」と「末梢神経障害」があり、
合併症の中でも早期に起こりやすい症状とされています。
自律神経障害の場合、便秘、下痢、めまい、性機能低下
末梢神経障害の場合、手足のしびれ、けが等の痛みに対する気づきの鈍化
などが代表的な症状です。
【糖尿病網膜症】
網膜に障害が起こるため、視力低下、物が二重に見える などの症状となって
現われます。 白内障になる可能性も高くなります。
【糖尿病腎症】
尿を作る腎臓の状態が悪くなる為、その機能が衰えます。
全身のだるさ、むくみ などは、その結果として現われやすくなる症状です。
また、これとは別に
「血管合併症」といわれる比較的重症で治療がしにくい合併症もあり、
代表的な症状には、
・ 虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)
・ 脳梗塞
・ 閉塞性動脈硬化症
などがあります。 中でも、心筋梗塞が最も多いと報告されています。
糖尿病の初期には自覚症状がほとんどないために、
それに気付かずに過ごす中で、合併症が進行してしまうケースは
決して少なくないといわれています。
早い人では糖尿病発症から数年後には、
こうした症状に悩むことになる可能性があるということです。
最悪の場合、
眼底出血による失明、手足の壊疽(えそ) による四肢切断、腎機能低下による
人工透析など、日常生活に支障をきたすほどのダメージを受けてしまいます。
糖をもって糖で制す糖尿病!2
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◆ カギは糖にある?
糖尿病という響きには、糖が諸悪の根源であるようなイメージがあります。
同時に、糖が尿中に排出されてしまうことから、
カロリーオーバーや "甘いもの" が症状をますます悪化させるということで、
こうしたものを極力排除・制限しようとするのが一般的な考え方です。
でも、医師から指示されたこのような対策で思うような結果が得られない
人はなぜかたくさん存在します。
なぜでしょうか?
それは、糖尿病への着眼点にズレがあるからなのです。
尿に糖が出るから、糖は悪いモノ → だから、甘いものはNG!
高カロリーの食事は、血糖値を上げる → だから、カロリーは制限する!
これを、「 "体の代謝" という全体を捉えていない発想 」 とする
研究者も最近では現われるようになりました。
だから、
糖尿病を "体の代謝という視点" で捉えた時、
なぜ尿に糖が出るのか
なぜ血糖値は上がったままなのか
の答えに 「糖のせい」 や 「カロリーのせい」 というフレーズは出てきません。
なぜならその答えは、
「 インスリンが不足しているから 」 に他ならないからです。
ということは、
すい臓に、充分なインスリンを分泌してもらえばよい、
ということにならないでしょうか。
そして、そのためにも、すい臓機能が改善するような対策を打ち立てればよい、
ということにはならないでしょうか。
すい臓にスムースに働いてもらう為には、
「 すい臓に優しくする、なるべく負担をかけない 」
が基本だといっています。
すい臓に限りませんが、高たんぱく質、高脂肪の食事は、これらを消化分解
するために、内臓はフルに活動して消化酵素を分泌しなければなりません。
糖尿病になってしまい、インスリンも満足に分泌できない すい臓にとって、
こうした食事はとても負担なのです。
" いじめ食 " と言ってもいいかもしれません。
一方、ご飯や和菓子のような甘いものは、
簡単にブドウ糖になり、内臓に負担をかけることなく
エネルギーに変わり、消費された後は、二酸化炭素と水に分解されて
排出されるだけです。
何よりも体にやさしい食べ物なのです。
更に、
すべてのホルモン分泌は、私たちの脳がコントロールしていることを
忘れてはいけません。
先の 「糖をもって糖で制す糖尿病 1」 の冒頭でお伝えしている通り
" 私たちの体というのは、私たちの意思とは関係なく
自らが自然にベストな状態でいられるように調整してくれる " のです。
その " 意思とは関係のないコントロール " は脳の中の自律神経の仕事です。
だから、脳の唯一のエネルギー源である " ブドウ糖の不足 " が体にとって
何らメリットのある食事ではないことは、簡単に理解できることです。
ご飯の量は少なくしましょう
カロリーはなるべく抑えましょう
という "体の代謝を無視した" 対症療法的な食事では、
すい臓機能を回復させるという根本的な治療には寄与していない
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ことになるわけです。
このことから糖尿病とは、
ガソリン(ブドウ糖) 不足でコントローラー(脳) の
正常に作動しなくなった体が、混乱している状態(インスリンの分泌量を誤る)、
ともいえるのです。
そういう意味で、
糖尿病を改善させるには、まず第一に、すい臓に負担をかけないよう、
糖質主体の食事を心がけることが大切だという考えは、自然で無理の無い
ものといえるでしょう。
そしてこのことは、同時に、ホルモン分泌を正常に指示する私たちの
脳への活力にもなっているのです。
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食事療法の経過が芳しくない場合、インスリンを投与する方法もまた一般的です。
けれども、これは治療というより対症療法で根本的な解決にはならない、
という考えは根強く残っています。
なぜなら、これが原因となり、すい臓機能を自ら弱めてしまう結果につながる
のではないか、と懸念されているからです。
人工的にホルモンを与えられることによって、体は自らを機能させなくなる、
つまり自らの役割を放棄してしまうという研究データがそれを裏付ける、というのです。
これは、イコール 「体が衰退している」、ということだというのです。
まだまだ誤解や認識の不足の多い糖尿病。
主治医と相談しながら、自身に相応しいより良い方法を探してみるというのも
大事な治療方法の一つになるようです。